生後2ヶ月〜1歳までの子犬には子犬用ドックフードが適しています。

子犬の時期に必要とするエネルギーはおよそ、成犬の2倍、タンパク質は成犬の4倍ともいわれています。そのため、子犬用フードは成犬用とは異なり、成長期に必要な栄養がたくさんとれるよう特別に作られています。

そのため、子犬には栄養素が高く、高タンパク、高カロリーな子犬用ドックフードを選びましょう。また、子犬は免疫力が低く、消化機能もまだしっかりしていないので、免疫力を維持する抗酸化成分が含まれているか、消化のしやすさもチェックしておきましょう。

1歳〜7歳の犬には成犬用ドックフードが適しています。成犬用ドックフードは、子犬用ドックフードとは違い、高タンパクで低カロリーに作られています。

犬は成犬になると、成長が緩やかになりエネルギーの消費が減り、太りやすくなる傾向があります。また、避妊手術や去勢手術をした後はホルモンバランスが変化し、繁殖のために必要な性ホルモンが少なくなり、避妊手術や去勢手術前と比べると1日に必要なカロリーが8割前後に下がります。そのため、成犬用ドックフードは低カロリーで、高タンパクなものがおすすめです。

子犬用とは違い、タンパク質や脂質、炭水化物、ビタミン、ミネラルなどがバランスよく含まれていて、低カロリーな総合栄養食を選びましょう。

7歳〜にはシニア犬用ドックフードが適しています。成犬用や子犬用と比べると、脂質が控えめに作られています。

シニア犬になると、運動量が減り、また基礎代謝も落ちてくるので、必要なカロリーも少なくなります。そのため成犬用のドックフードを与えると肥満に繋がり病気のリスクも高まってしまいます。なので、多くの栄養をバランスよく摂取でき、低脂質のドックフードを選びましょう。

また、関節に関する悩みにはグルコサミンなど軟骨をサポートしてくれる成分を、胃腸に関する悩みには乳酸菌・オリゴ糖など、シニア犬の悩みをサポートできる栄養素にも注目して選ぶことが重要です。

①バランスの良いフードを選ぼう

小型犬は、体の重さに対して必要なカロリーの比率が、大型犬より大きいと言われています。

ですが、大型犬より体が小さく、胃など消化器官も小さいので、1度にたくさん食べることはできません。そのため、少しの量でも必要なカロリーが摂取できるバランスの良いフードがおすすめです。

また、大型犬に比べ小型犬は運動量が少なく太りやすい傾向もあるので、肥満が気になる場合は、なるべく低カロリーで脂肪分を抑えたフードを選ぶと良いでしょう。

小型犬は顎や食道が小さく、咀嚼力も弱い場合が多いです。フードが大きく飲み込みづらいと、食べムラが出てしまったり、丸呑みしようとして喉に詰まらせてしまう可能性もあります。なので、小型犬には基本的に小さめのフードを与えるようにしましょう。

②歯の健康にも気をつけよう

小型犬は、大型犬より歯石がつきやすいと言われています。理由は、大型犬より口が小さく、歯がぎっしりと並んでいて歯並びに余裕がないからです。

大型犬は口が大きく、歯並びにも余裕がありますが、小型犬は歯がぎっしり並んでいるため、歯と歯の間に食べかすが残りやすく、細菌が繁殖しやすくなってしまいます。

また、小型犬は大型犬と比べて、唾液があまり多く出ません。唾液は雑菌の繁殖を抑える働きをしているので、唾液が多く出る大型犬の方が、虫歯になりにくく、歯石がつきにくいのです。

歯石が溜まり歯周病などになってしまうと、全身麻酔で歯石除去をしたり、最悪歯を抜かないといけなくなってしまうケースもあります。そうならないためにも、毎日歯磨きをしたり、ガムを与えたりと歯の健康には気をつけてあげましょう。

①関節をサポートする成分に注目しよう

大型犬は体のサイズが大きく、運動量も多いので、関節に負担がかかりやすいです。そのため、骨の成長に大切なカルシウムや、関節をサポートするグルコサミンやコンドロイチンなどの成分がしっかりと含まれていていることがとても重要になります。また、肥満になってしまうと大型犬に多い症状である胃捻転や胃拡張の原因になることもあるので、カロリーにも注意しましょう。関節ケアの成分が含まれていてタンパク質が多く、低カロリーなドックフードが適切です。

成長期ですが、6〜9ヶ月と言われる小型大に比べ、大型犬は成長期が長く、2歳頃まで続きます。成長期は体の機能が発達するため、たくさんの栄養を摂取する必要があります。なので、成長期はタンパク質が多く栄養素が高いドックフードを選ぶようにしましょう。

②消化器に負担をかけないよう低カロリーのフードを選ぼう

実は大型犬は消化器官が非常にデリケートです。胃の容量が小型犬に比べて大きいため、食事の消化に負担がかかりやすくなります。個体差はありますが、カロリーが高めのフードを与えると下痢をしてしまうことも。

炭水化物が多くカロリーが高いようなフードは消化に負担がかかり、体が疲れやすくなります。免疫力の高い体をつくるためにも、消化のサポートに役立つ消化酵素や食物繊維が含まれた、消化性の良いドッグフードを選ぶことが大切です。